SDガンダム外伝……と言えば可愛く2頭身にされたSDガンダムに当時ブームだったドラゴンクエスト等のRPGの要素を足した人気のあるSDガンダムのシリーズの一つです。
人気は根強く現在もプレミアムバンダイにて復刻カードダスや新シリーズが発売されています。
そのためストーリーを追うのも大変です。
ストーリーを知る媒体としては
- カードダス
- コミックボンボン連載の漫画
- ゲーム
- 各種書籍
- OVA
大きくは以上の5つかなと思います。
カードダスが本編で漫画、ゲーム、OVAはカードダスのストーリーが下敷きですがそれぞれの媒体に最適化されたオリジナルストーリーになる場合が殆どです。
また、ゲームとOVAは初期作品は作られていますが後半のシリーズ程作られていません。
OVAに至っては第1作のジークジオン編、第3作の聖機兵物語、のみです。
作画や時間の都合上ストーリーもかなり省略されております。
円卓の騎士編はキングガンダムⅡ世をはじめ豪華絢爛で装飾が複雑なキャラが多いので製作に負担が大きいから製作されなかったという話もあります。
基本的にストーリーはカードダスの裏面に書かれた数行の断片情報を追う他にコミックボンボンで連載されていた漫画で追うことになります。
メイン層である子供達が都合よくカードを集めてストーリーを追えたかというとそうでもありません。
コミックボンボン版の漫画版でストーリー追っていた人が多いと思います。
僕もその1人です。
漫画版はオリジナルストーリーのため割りとカードダス版と細かく違うことが多いです。
SDガンダム外伝は今も新作が出ているため、ストーリーや設定の補強、補完がとても多いので、いつの間にか知らない設定が生えてきます。
……後から知らない設定が生えてくるのはSDガンダムに限らずガンダムでは珍しいことではありませんが
過去に発売されている書籍と最近の書籍では内容が変わっていたり、新しい情報が増えていたりします。
そんなストーリーを把握するのが大変なSDガンダム外伝のストーリーが追える書籍 SDガンダム ヒストリア の紹介です。
各シリーズのキャラクターカラーイラストで紹介されている豪華な一冊となっています。
今まではキャラクターに焦点を当てた書籍はありましたがストーリーをメインとした書籍はかなり珍しいと思います!
SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編 情報
発売日:2023年6月15日
A4変型判 144ページ
定価:2,700円+税
SDガンダムヒストリア おすすめポイント
- 嬉しい全ページフルカラー
- ストーリーだけでなくキャラ紹介も豊富
- 最新の情報に更新されたストーリー
- 本編以外にも外伝にも触れている
ストーリーメインの書籍と思わせてキャラクターもかなりの数が紹介されておりストーリーに大きく関わらないキャラクターもジークジオン編~機甲神伝説までたっぷり収録されています。
ストーリー紹介はカラーイラストが添えられています。当時のイラストだけではなく近年追加されたカラーイラストも含まれるのでストーリーのどの場面か想像するのもとても楽しいです。
豊富なキャラクターが紹介されていますが特にファンタジー色の強いSDガンダム外伝の華やかな騎士など出で立ちのキャラクター達がオールフルカラーはとても色鮮やかで見ていて飽きません。
そこそこSDガンダム関連の書籍見ている自分でも知らないキャラも沢山いて外伝の作り込まれたキャラの多さに改めて驚かされました。
今まで白黒でしか見たことないキャラもカラーになると一層魅力が増して見えたり、色のお陰で今更ながらモチーフになったMSや人物に気付いたりと新しい発見もありました。
ここ10年程はプレミアムバンダイ受注でSDガンダム外伝が展開されているため、初期4作とはいえ当時は設定が定まっていなかったり、設定だけあるがデザインがなかったり大まかにしか語られていない設定も最新の情報にアップーデートされています。
本編以外にも近年になって新しく設定されたシリーズで4作に関わっているシリーズの情報も記載されていて、ストーリーの補完になっています。
「円卓の騎士編」では2020年なって新たに作られてキングガンダム一世がどうやってキングガンダムになり初代円卓の騎士が結成されたのかについて語られた「新約SDガンダム外伝 騎士王物語」のストーリーをこれまではぼんやりとしか語られていなかった「円卓の騎士編」の前史として紹介しています。
「騎士王物語」ではザビロニア帝国にキングガンダム一世率いるブリティス王国が敗れることになるのかまでは描かれませんでした。
「騎士王物語」からザビロニア帝国侵攻によるブリティス王国滅亡を「円卓の騎士編」の前史として丁寧に説明されていたり良い構成です。
「機甲神伝説編」では近年(2017年)に展開された「新約SDガンダム外伝 新世聖誕伝説」で新たになった情報なども前史として紹介されています。
「機甲神伝説編」の前史として近年SDガンダム外伝を追っていなかった人としては、2010年代の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」での敵対組織「ギャラルホルン」が元ネタの「ギャラルホルン帝国」が出てきたりして、知らないで読むと腰を抜かしかねない情報も出てきます。
「ジークジオン編」の前のページには近年追加された「勇者ガンダム」によるスダドアカワールド誕生についても書かれているので、知らない人はこの時点でも相当驚くと思います。
なのでSDガンダム外伝から暫く離れていた人に驚きの情報も多いのでおすすめです。
最近のSDガンダム外伝の動きにも注目していた人にも情報を整理するのに役立つ一冊だと思います。
この書籍のために新たに横井孝二画伯によりデザインされた新ガンダムも登場していますので気になった方はぜひ手に取ってください。
この新ガンダム情報が本の中で出てこずに謎が多いです。
ですが「ナイトガンダム物語」以降のシリーズの「SDガンダムヒストリア」第二弾が発売されていけば徐々に情報が出てくるかもしれないと期待しています。
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